学習障がい(LD:Learning DisordersまたはLearning Disabilities)とは、全般的な知的発達に遅れはないのに、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力を学んだり、行ったりすることに著しい困難を示すさまざまな状態を言います。
Dさんの例
会議で大事なことを忘れまいとメモをとりますが、本当はメモをとることが苦手なので、書くことに必死になりすぎて、会議の内容がわからなくなることがあります。後で、会議の内容を周りの人に聞くので、「もっと要領よくメモをとればいいのに」と言われてしまいます。でも、苦手なことを少しでも楽にできるように、ボイスレコーダーを使いこなしたりと、ほかの方法を取り入れる工夫をすることができます。
*政府広報オンライン
学習障がいの定義にもあるように、学習障がいは知的な発達に遅れはなく、読む・書くなどの1つまたは複数の分野の理解や能力取得に困難を感じます。
特定の能力にのみ障がいがあり、他の能力は正常なのです。障がいのある特定の能力意外は、高い知能を持っている場合もあるのです。算数の問題は理解でき、計算も他の人より速くできるのに、文章をスムーズに読めなかったり、字をかくことが困難だったりすることもあります。
頭の回転は速く、会話も流ちょうであるのに、読み・書きだけに困難を示すという場合です。
学習障がいの症状はさまざまです。主に下記のような症状があります。
- 言語能力での困難
- 読字・書字での困難
- 算数・計算での困難
- 推論での困難
- 社会性での困難
- 運動での困難
- 注意集中・多動による困難
LDの原因は、脳機能の障がいとされていますが、まだはっきりとしたことはわかっていません。
しかし、育て方や環境などによるものではありません。
LDを持っていても、自信を持って学習できるように、適切な支援・理解があれば可能性は広がります。