皆さまこんにちは。
リトハウス関内 スタッフです。

梅雨が終わりかけ、夏空が清々しく眩しい季節となってきました。
じめじめとした日もありますが、そうめんなど冷たい食べ物が美味しい季節ですね。
スイカや梅干しなどで水分と塩分をしっかり摂って、熱中症を予防していきましょう。

さて、先日リトハウス関内では「思考実験」を行いました。
思考実験とは、実際には行わずに、頭の中だけで仮想的な状況を設定し、その中で物事を考えたり、結論を導いたりする方法です。
簡単に言うと、「もし〇〇だったら?」という仮想を作り、自分だったらどう思うか?何故そう思うのか?を皆さまに考えていただく講座を行いました。

訓練の目的としては、
・自分の考えを他者へと伝えるための言語化
・物事の捉え方や考え方など自己理解を深める

有名なもので「トロッコ問題」や、「シュレディンガーの猫」がありますが、
今回皆さまに行っていただいたのは「テセウスの船」「メアリーの部屋」など、4問行っていただきました。

【テセウスの船とは?】
古代ギリシャの伝説に登場する英雄テセウスの船は、国の誇りとして長年大切に保管されていました。
時間が経つにつれて、船の木の板が腐り、少しずつ新しい板に交換されていきます。
―――――やがて、元の部品がすべて新しい部品に取り替えられたとき、その船は「同じ船」だと言えるのでしょうか?

今回参加された方たちでは、意外にも半分ずつで意見が分かれました。

「同じ船」派の意見
・客観的に「テセウスの船」と名付けられているのであれば、部品が変わっても同じ
・思い入れや思い出があるため、修理し続けているのであれば同じ
・変化にグラデーションがあるため同じ

「違う船」派の意見
・部品が違うから本質的に違うもの
・修理し続けても全部変わってしまえば同じではない
・同じ機種でもスマホの部品を全部買い換えたら同じではないから

いかがでしょうか。
皆さまそれぞれの考え・理由がありました。

この思考実験は、私たちが日常的に使っている「同じもの」や「本人」という概念が、意外とあいまいであることを示しています。

「物の同一性」とは部品(素材)が同じことなのか?
それとも、形や機能が維持されていることなのか?
人間も、細胞は数年でほぼ入れ替わるけれど、「同じ自分」と言えるのか?

考えても確固たる答えが出るものではありませんが、そのために議論の余地がありますね。
今回のビジネス講座でも様々な意見が飛び交い、終了後も利用者間で意見の交換が行われるなど、
コミュニケーション訓練のひとつとしてもとても有用な時間となりました。

今後も様々なビジネス講座を考案し、皆さまに提供いたします。



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