皆さんこんにちは。リトハウス長堀橋スタッフです。
最近急激に気温が下がり、あっという間に冬が来たと感じる日々ですが、
いかがお過ごしでしょうか。体調には気を付けてくださいね。

さて、今回は「バウンダリー」についてご紹介します。
皆さんは「バウンダリー」という言葉、聞いたことありますか?
心理学で「自分と他者との境界線」「心の境界線」等を意味する言葉です。
境界線、と聞いてもパッとイメージできないかもしれませんね。
具体的に解説していきましょう。

たとえば、こんな経験をしたことありませんか?

  • 「人と話していると楽しいけどすごく疲れる」
  • 「テレビで悲しいニュースを見ると、辛くなる」
  • 「困っている人を見ると必要以上に手を貸してしまう」
  • 「自分ばかりが損をしている気がする」

こういった方は、他人との距離が近く、バウンダリー(境界線)が曖昧だと言えるでしょう。
つまり、他人との境界線が曖昧だと「他人の問題も自分のことのように抱えてしまう」ということです。
逆に「自分の問題や価値観を相手に押し付ける」こともあります。

自分がされて嫌なことは他人にしてはいけない、と学校で学びますね。
では逆に「自分がされて嬉しいことは他人も嬉しい」、これはどうでしょうか?
個人でそれぞれ、嬉しいと感じることは違うと思います。
自分が嬉しいと感じたから、と他人に同じことをするのは良いと思いますが、
同じリアクションをその人が取ってくれなかった、思ったより喜んでくれなかったと
がっかりする必要はありません。

簡単な例を挙げてみましょう。

忙しそうなAさんの仕事を、Bさんが先回りして片付けたとします。
Bさんは良かれと思って手を出しましたが、Aさんは感謝せず黙々と他の仕事に手を付けました。
Bさんは「せっかくやってあげたのに!」という気持ちになりました。

いかがでしょうか。
勿論Bさんは善意でAさんの手伝いをした、と思っていますが、
Aさんからしてみると「Bさんに仕事をとられた」という気持ちかもしれませんよね。
Bさんは自分がされて嬉しいと思ったことをしましたが、感謝されずに
「せっかくやってあげたのに!」という気持ちになってしまいました。
これも境界線が曖昧になっているサインです。

「自分の気持ち」と「他人の気持ち」は違う、というのは当たり前ですが、
実はよく混同してしまいがちなんですね。

また、境界線と聞くと一本だと想像してしまいそうですが、実は二本あるんです。

自分と他人の間に、お互いの意見を置く場所が必要です。
自分が誰にどこまで境界線を引くのか、人によって違うと思いますが、
ここまでは踏み込んでいい、ここから先はダメという基準を決めておくことが重要です。

人の悩みの殆どが人間関係が原因の悩みだと言われています。
皆さんはどうでしょうか?上記のような気持ちになった際、
「今、境界線はどこに引かれているのか」と改めて考えてみてはいかがでしょうか。

また、今回は精神的な境界線、他者との境界線についてお伝えしましたが、
他にも責任、持ち物、パーソナルスペースなど、バウンダリーには種類が多くあります。
他者と関わるうえで非常に重要な概念なので、是非覚えておいてくださいね。

リトハウス長堀橋では、いつでも見学・体験を受け付けています。
是非お気軽にご相談ください。




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