こんにちは。リトハウス本町です。

リトハウス本町には、車椅子をお使いの利用者様が何名かいらっしゃいます。
(他の事業所にもいらっしゃいます。)

先日、最寄駅まで車椅子の利用者様を送迎する機会がありました。
その時感じたこと・気付いたことをお伝えしたいと思います。

このブログを書いている私(職員N)は、福祉とは別の業界から転職し、昨年リトハウスに入社しました。
(現場での支援と、WEBサイトの管理や営業推進の担当をしています。)

そのため、これまで車椅子の方と一緒に駅を利用した経験がなく、今回OJTを兼ねて上司と一緒に送迎を行った次第です。

この時上司が、車椅子の方々(や、他の障がい者の方々)が普段感じておられ、私は気付いていなかった、通路や設備などの「こういうところが不便」という例を教えてくれ、想像以上に有益な時間となりました。

特に印象的だったのが、

誰が見てもあからさまに不便なところ

ではなく、

一見、障がい者に配慮しているように見えて、実際は不便なところ

でした。

具体的には、以下のようなところです。


■元々あった段差をなくしている路面

→後付けで傾斜を付けられており、一見車椅子でスムーズに乗り越えられそうだが、実は車椅子を「人に(勢いを付けて)押してもらわなければ」(自分の体力・腕力だけでは)乗り越えられない


■自力では登れないスロープ

→これも同様、一見すると段差もなく車椅子で登りやすそうだが、傾斜が急すぎて「(車椅子の方)一人では」登れない


■中途半端な幅の改札口

→一見すると車椅子でも余裕を持って通り抜けられそうだが、実際は幅が微妙に足りない。
(見ただけでは、そのことがわからない)


■エレベーターのボタンのデザイン

→見た目はかっこいいが、階数の数字が見にくい。
(黒系の壁にグレーで書かれているなど。いわゆる「デザインの敗北」。)

これらは氷山の一角で、私が普段気付いていないことがまだまだあるのではないかと思いました。
いわゆる「バリアフリー」「ユニバーサルデザイン」という考え方に立ち、障害をお持ちの方の助けになることを意図して行われていますが、現実的にはそこまで的確な助けにはなっていないことも多々あるのではとないかと思います。

また、さらに深く考えてみますと、私どもが普段行っている支援に当てはまることもあるのではないかと思いました。

どのような人間関係であってもそうですが、「的外れな気遣い」「不要なアドバイス」は世間に日常的に見うけられます。
過度の忖度をするよりも、互いに建設的な話し合いをするために何ができるかを考えていきたいと、福祉業界に身を置く者として改めて学ばせていただいたエピソードでした。

今後も、日常に流されずにサポートを行っていきたいと思います。

 

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