「ひきこもり」は、「元気」や「自信」が失われた状態で「怠け」や「反抗」ではありません。
- 「ひきこもり」の状態は、何らかの理由で「元気」や「自信」がなくなっている状態です。その上、社会的経験が少ないという要因が重なっている方もあります。
- そのため、回復に向けては、元気を出し、自信をつけ、社会的経験を増やしていくという経過をたどることが必要になります。きっかけさえあればすぐに社会に出て行けるというわけではないようです。
元気がない
何らかの理由で元気がなくなっている状態です。この元気がない背景には、こころの病や精神的に不安定になっている場合が考えられます。心を安定させるお薬の力を借りることで、元気が取り戻される場合もあります。
自信がない
挫折体験やいじめなどの明確な契機の場合もありますが、むしろ小さなつまずきを何度も繰り返して自分に自信がなくなっている状態です。特に対人関係が苦手な方が多く、対人関係についての自信のなさがうかがわれます。
社会経験や生活経験が少ない
どちらかというと内向的で、アルバイトなどの社会的経験が少ない場合があります。また、人づきあいも苦手な方も多く、もともと、人と接する機会自体が少なかったという要因が重なっている場合もあります。
〈京都府保健福祉センター心のためのサービスガイドより〉