統合失調症|就労移行

統合失調症ってどのような症状?

 

陽性症状・陰性症状統合失調症

統合失調症の症状は、その特徴から大きく陽性と陰性の2つのカテゴリーにわけることができます。
陽性症状は幻覚や妄想など統合失調症の目立った症状をいい、対照的に自閉(社会的引きこもり)や
感情の平板化などの目立たない症状を陰性症状といいます。陽性症状と陰性症状にはそれぞれ次の
ような具体的症状があげられます。

陽性症状

【妄想】

明らかに間違った考えや客観的に受け入れられない状況について、強い確信をもってしまうことです。ご本人による説明も他人には理解しがたいものが多く、矛盾点を指摘しても、ご本人はそれを受け入れることが困難になっています。典型的な例としては「テレビやラジオで自分のことが話題になっている」「誰かにずっと監視されている」「自分の考えが外に漏れている」「誰かに操られている」などがあります。

【幻覚】

実際には起こっていないことを、現実的な感覚として知覚してしまうことです。まわりに話している人がいないのに誰かの声が聞こえてくるといった「幻聴」がもっとも多く、ご本人の行動や思考に批判的な内容が多いため、その後の行動にも影響してきます。また、実際には存在しないものが見えたり(幻視)、臭ったり(幻嗅)、感じたり(幻触)する場合もあります。

【思考障害】

思考が混乱してしまい、考え方に一貫性がなくなってしまうことです。そのため会話の内容に脈絡がなくなってしまい、ひどい場合には何を話しているのかわからなくなってしまうこともあります。

陰性症状

【感情の平板化(感情鈍麻)】

ご本人の喜怒哀楽の表現が乏しくなるだけでなく、他者の感情表現に共感することも少なくなってしまうことです。ご本人も感情を感じることができなくなり、周りで起こっていることに関心をもてなくなります。

【思考の貧困】

会話をしていても、比喩などの抽象的ないい回しが使えなかったり、理解できなかったりします。そのため、会話に使われる語彙が減ったり、無口になったりします。

【意欲の欠如】

自発的に何かを行おうとする意欲が無くなってしまうことです。また、いったん始めた行動を続けていくことができなくなります。そのため、仕事や日常的な行動(入浴や着替えなど)に興味がもてなくなり、家族に促されないと行わなくなったりします。

【自閉(社会的引きこもり)】

自分の世界に閉じこもり、他者とのコミュニケーションを取らなくなることです。

病気の経過と症状

統合失調症は病気の経過により、前兆期・急性期・休息期(消耗期)・回復期にわけられます。それぞれの病期で特徴的な症状が認められます。

図
全家連『じょうずな対処・今日から明日へ』P.17より改変
統合失調症★
こころの健康情報局
すまいるナビゲーターより

発症の原因は今のところ分かっていません。

発症の原因は正確にはよくわかっていませんが、統合失調症になりやすい要因をいくつかもっている人が、仕事や人間関係のストレス、就職や結婚など人生の転機で感じる緊張などがきっかけとなり、発症するのではないかと考えられています。

100人に1人弱がかかる病気です。

日本での統合失調症の患者数は約80万人といわれています。また、世界各国の報告をまとめると、生涯のうちに統合失調症を発症する人は全体の人口の0.7%と推計されます。100人に1人弱。決して少なくない数字です。それだけ、統合失調症は身近な病気ということができます。

気長に病気とつきあっていくことが大切です。

治療によって急性期の激しい症状が治まると、その後は回復期となり、徐々に長期安定にいたるというのが一般的な経過です。なかにはまったく症状が出なくなる人もいますが、症状がなくなったからといって自分だけの判断で中途半端な時期に薬をやめてしまうと、しばらくして再発してしまうことも多いので注意が必要です。主治医と相談することが大切です。統合失調症も糖尿病や高血圧などの生活習慣病と同じで、症状が出ないように必要な薬を続けながら、気長に病気を管理していくことが大切です。

統合失調症の治療法

統合失調症の治療は、薬をつかった治療(薬物療法)と、専門家と話をしたりリハビリテーションを行う治療(心理社会療法)を組み合わせて行います。
治療の目標
  • 幻覚や妄想などの症状を軽くする。
  • 記憶や注意などの障害によって社会生活機能が低下するのを防ぐ。
  • 回復後は再発しないように維持する。
治療の方法

薬物療法と心理社会的な治療は車の両輪のようにどちらも重要で、組み合わせて行なわれます。

心理社会的な治療病気の自己管理の方法を身につけたり、社会生活機能のレベル低下を防ぐ訓練などを行うもので、精神療法やリハビリテーションが含まれます。病状や生活の状態に合わせて、様々な方法が用いられます。

(例)

  • 心理教育
    病気や治療に関する知識を身につけて、対処法を学ぶ。
  • 生活技能訓練(SST)
    ロールプレイ等を通じて、社会生活や対人関係のスキルを回復する訓練を行う。
  • 作業療法
    園芸、料理、木工などの軽作業を通じて、生活機能の回復を目指す。

厚生労働省 みんなのメンタルヘルスより

厚生労働省 みんなのメンタルヘルス

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